挨拶
長野県臨床内科医会は、日本臨床内科医会の地方組織であり、1993年(平成5年)に約100名の県下の内科医による会員でスタートいたしました。既に29年の歴史を刻んできたわけです。上部組織である日本臨床内科医会は、第一線の臨床内科医の為に、その医療活動や医学知識の充実を目途に、1985年(昭和60年)に全国の都道府県の内科医会を中心に結成され、多くの業績を残して今日に到っています。我々はその日本臨床内科医会と歩調を合わせ、臨床内科医としての専門職集団としての医療活動の充実を図りつつ地域医療にも貢献してゆくことを目的にしております。
現在一般社団法人である日本臨床内科医会は五代目の望月紘一会長となり、更に活動は新展開を迎えています。会員は2022年7月現在13.132名(うち長野県102名)で、各都道府県の内科医会と連携を密にしている。そして専門医、認定医制度を持ち、特にこの会の特徴である日常の臨床活動に重きを持った資格認定をしており、全国で現在、専門医1,628名、認定医682名がいます。ちなみに長野県は専門医22名、認定医5名であります。
当会の主なる事業目標は、
(1)臨床内科学の発展、向上に関する調査研究、発表並びに知識の普及
(2)学会、講習会、その他の集会の開催及び生涯研修の実践
(3)臨床内科医学における最新高度の研究と臨床の成果を継続して学習する研究会を開催、専門医としての十分な実力の維持向上を図る
(4)社会保険診療の改善、向上、並びに介護保険制度について改善
(5)会誌・ニュースの発行
(6)会員相互の親睦、地位向上に関する事業
その他合わせて10の目標を持っています。
さて令和4年度は、日本臨床内科医会はパンデミック下での制約のある中で、総会、医学会も盛大に運営されました。長野県臨床内科医会においても状況をみつつWEB開催も考慮しつつ総会、講演会を計画しております。今後内科第一線の医療に対する勉学、研究とともに、目下、国の施策として動いている国民医療の基礎である保険診療の改定にも注視して、日本臨床内科医会を通じ我々は内科医療の発展に寄与してゆくことを期待しています。